「受け身がちで誰かに依存してしまう新人」にしないための研修とは

誤ったメッセージを新人に与えてしまっていませんか?

社会人としての第一歩を踏み出す最初のタイミングで行なう新人研修ですが、その多くは「講師から教えてもらう」という形の講義形式の研修です。でも、本当にそれでいいのでしょうか?

「自分で考えて、動くことのできるエンジニアになってもらいたい」

そういう企業の声はよく聞きます。それなのに、新人研修では受け身で「誰かに教えてもらう」という講義形式の研修を受けさせているのです。もしかしたら「受け身でもいい」という誤ったメッセージを新人は自然と受け取ってしまっているかもしれません。

もちろん、企業としてはそんなつもりはまったくないでしょうが、思いと行動がちぐはぐな状態になってしまっているのです。

学び方の形が変われば、意識も変わる

では、新人に主体性を持たせるためには、どうすればいいでしょう。

新人研修での学び方を変える。つまり、「受講者が講師から教えてもらう」という受け身の形から、「受講者が主体的に学ぶ。講師はそれをサポートする」という学び方に変えることがポイントです。

学び方の形を変えると、受講者である新人の皆さんの意識は変わります。主体的に学習に取り組むようになります。自分が動かないと、何も学べないのですから、変わらざるを得ないのです。

新人研修で「仕事の現場に近いシチュエーションで学ぶ」ようにすることで、新人が主体性を持つようになる。私たちはこれまでの育成の経験から、それは確かなことだと感じています。

仕事の現場での「当たり前」を体験できる新人研修を

新人の皆さんがそれまでいた学校という環境では「先生から教えてもらう」ということが当たり前でした。

しかし、仕事の現場では必ずしもそうではありません。仕事の現場では、誰かが教えてくれたり、助けてくれるのを待っていても、何かしてくれるとは限りません。「自分で考えて動く。もし必要なら周りのサポートを受けて進める」というのが、仕事の現場での当たり前です。

新人の皆さんは、これから新たにそういう環境で働くことになります。ですので、新人研修での学び方を変えて、早い段階から「自分で考えて動く」という習慣をつけてもらうということが必要となるのです。