私たちの「GEEK JOB 研修」では、講師は講義をしません。
また、受講者がいつでもすぐに講師に質問できる環境をご用意していますが、受講者から質問を受けた講師は、すぐに質問された内容の答えを教えるというわけではありません。
なぜだと思いますか?
手取り足取り、教えません
私たちの講師は受講者に対して、手取り足取り教えるということはしません。
受け身の姿勢で、誰かに教えてもらうのではなく、提示された課題に取り組み、試行錯誤しながらもなんとか自力で解決するという経験を積むことが、受講者にとって必要なことだと考えているからです。
いかに受講者自身に問題の解決方法を気づかせるか。受講者の気づきを促すために、どんなヒントを与えて、どのように受講者を解決へと導くか。それが私たちの講師の大きな役割だと考えています。
「◯◯の項目をもう一回確認してみたら?」とうながしてみたり、どこまで理解できているか受講者自身に説明させることで考えを整理させたり、いろいろな方法を使って受講者を自力で解決できるよう導くサポートをしているのです。
自立するために必要なこと
質問の答えをすぐに教えた方が、もしかしたら効率的に学習を進めることができるように思えるかもしれません。一見、すごく遠回りをしているように見えるかもしれません。
しかし、試行錯誤する中で自分で気づくという経験をすることには、私たちはとても意味があると思っています。
新人である受講者は、研修後には仕事の現場に入ります。そこでは、いちいち上司や同僚が助けてくれるとは限りません。そのため、「いざとなれば誰かに助けてもらえばいい」という甘えや依存心を早い段階でなくしておく必要があるのです。
また、試行錯誤して「自分で解決できた!」という喜びを味わうことで、受講者はどんどん積極的に学習に取り組めるようになります。そして、難しい課題が出てきたときでも「まず、やってみよう」という意識を持てるようになるのです。
もちろん、基本的な説明が必要な受講者に対しては、丁寧に教えます。講師はそれぞれの受講者の能力をきちんと見極めて、対応をしています。
たとえば、質問の仕方も指導します
私たちの講師は、プログラミングなどの技術的なスキルだけを教えるわけではありません。エンジニアとして働くために必要なスキルを教えているのです。
たとえば、質問の仕方なども教えます。
研修の最初の方では「エラーが出てしまったんですけど...」というような質問をしてくる受講者もいます。
その時、講師は「そうではなく、今の自分の状況をきちんと整理しましょう。今どういう状況になっているのか、何がしたいのか、何を試したのか、というようなことを相手に整理して伝えて、相手が答えやすいように質問をしましょう」という指導をします。
このような質問の仕方を身につけることで、現場に入った時に役に立つからです。
私たちの講師の役割
私たちの講師の本当の役割は「知識をつける」ためのサポートをすることではなく、「できるだけ自分で問題解決する力」「周りに負担をかけずに助けを得る力」を身につけるサポートをすることだと考えています。
それが、新人エンジニアにとって特に必要な能力だと私たちは考えているからです。