1,000人以上育成してわかった、プログラミング未経験者の特徴

プログラミング未経験者の育成に苦労されているというIT企業の教育担当者の方の声を、よくお聞きします。

私たちは、これまで1,000人以上のプログラミング未経験者の育成を行ってきましたが、育成の成果を上げるには、未経験者・初心者の特徴をきちんと理解して、それに対応するような仕組みで教育を実施するということがとても重要なのです。

プログラミング未経験者の特徴とは

プログラミング未経験者・初心者には、大きく2つの特徴があります。

  1. 受講者ごとに習得のスピードの差が大きい。
  2. 自分がどういう状態なのか理解できない。客観的に捉えることができない。

それぞれ、どういうことか、ご説明しましょう。

受講者ごとの習得のスピードの差が大きい

プログラミング未経験者・初心者は全員、学習を始める時点での出発点はほぼ同じです。しかし、それぞれの習得のスピードには大きな差があって、学習を進めるにつれて、その習得スキルのギャップはとても大きくなってしまうということです。

単純に理解の速さの差が大きいということもありますが、それ以外の要素によって習得度に差が出てしまうということもあります。プログラミング学習では必須となるPCやキーボードなどの機器に慣れているかどうかということでも、習得スピードに大きく影響してくるのです。

ですので、学校の授業のように大人数を相手に一律のカリキュラムに沿って教えるということを行っても、良い結果を出すのが難しいということになります。

落ちこぼれをなくそうとすると、習得の速い人には物足りなくなりますし、習得が速い人に合わせると、内容についていけない人が出てきてしまう。中間を取ると、どっちつかずで誰にとっても不満が残る内容になってしまう、ということになるのです。

自分の今の状況を理解できない。客観的にとらえることができない

プログラミング未経験者・初心者は、自分の今の状況を客観的にとらえることができません。ですので、「自分が何がわからないのかが、わからない」という状況になってしまうことがよくあります。また、すでに行き詰まってしまっている状態にあるにも関わらず、自分が行き詰まっていることに気づかないということもあります。

「何がわからないのか、わからない」という状態になってしまうと、学習は停滞してしまいます。

ですので、未経験者が効率よくスキルを身につけるためには、客観的に学習者の状態を見ることができる人が、そのような状態に入り込まないように見て、学習のつまづきを最小限に押さえるようにしなければならないのです。

未経験者育成のための仕組み

上に挙げたようなプログラミング未経験者の特性を理解した上で、どのようなアクションを実施すればいいのでしょうか。

私たちが「GEEK JOB 研修」で取り入れている仕組みをご紹介します。

それぞれのペースで学習を進められる個別学習方式の研修

GEEK JOB 研修」では、多人数で一緒に講義を受けるような形ではなく、それぞれの受講者が個別で学習を進める形で研修を行っています。

未経験者の習得スピードは、それぞれで大きく異なります。それぞれの受講者の習得ペースに合わせて学習を進めることができる形式にすることで、内容が物足りなく感じられてしまったり、落ちこぼれてしまったりするということを防いでいます。

いつでもすぐに講師に質問ができる環境をご用意

学習内容でわからないことがあった時には、いつでもすぐに講師に質問できるようになっています。学習している内容が理解できない時には、どれだけ自分一人で考えてもわかりません。既にわかっている人に質問ができると、学習効率が圧倒的に上がります。

経験豊富な講師が、受講者の状態を察知して、「何がわからないか、わからない」という状況になってしまうことを未然に防ぐようサポートしますので、未経験者でも安心なのです。

終わりに

プログラミングが得意な人が、必ずしもプログラミング未経験者を教えるのに適した人だとは限りません。

未経験者を育成するためには、技術的なスキル以外にもさまざまな要素が関わってきます。ですので、それを踏まえて、新人教育を実施することをおすすめします。