プログラミングの習得だけが、新人エンジニア研修の目的なの?

「プログラミング未経験者の採用も多くなって、なかなか研修の成果が出なかったり、戦力となるまで時間がかかる」

「受け身の姿勢でいる新人も少なくなく、会社から何かしてもらえるのを待つという感じで積極性に欠けて、スキルの習得も遅い」

IT企業の教育担当者のそんな声を聞くたびに、「プログラミングスキルの習得を新人研修の目的にするのをやめませんか?」とご提案しています。

私たちが行っている新人エンジニア研修の目的

私たちが行っている「GEEK JOB 研修」では、プログラミング未経験者を対象とした新人エンジニア研修を実施しています。

プログラミングを習得していただく研修ではありますが、プログラミングスキルを身につけることだけを目的としているわけではありません。

もちろんプログラミングは学びます。しかし、目的はそれだけではないのです。私たちが行っているのは、プログラミングの研修ではなく、エンジニアとして働くために必要なスキルを身につけるための研修なのです。

プログラミングさえできればいい、というわけではない

ITエンジニアとして働くためには、プログラミングだけできれば良いというわけではありませんよね。

プログラミングは当然、重要なスキルの一つではあります。 ただし、それ以外にも多くのスキルが必要であるということも事実です。

だから研修でも、プログラミングだけではなく、ITエンジニアとして働くために必要なスキルと考え方を学ぶ必要があると考えているのです。

プログラミング以外に必要なスキル

たとえば、ITエンジニアとして働くためには、エンジニアとして適切な行動・立ち振る舞いができる必要があります。周りとの適切なコミュニケーションであったり、どのように仕事を進めていくか、どのように考えるのか、といったことも重要です。それらを総合的に学び、身につけていく必要があるのです

また、ITエンジニアにとって特に必要なスキルが、もう一つあると考えています。それは「学ぶ力」です。

技術の進歩が早く、新しい技術に触れる機会が必然的に多くなるITエンジニアには、新しいことに取り組み、習得するための「学ぶ力」が特に必要になります。

学び方を知り、学びの習慣をつけることにより、私たちが実施している研修が終了した後にも、会社に依存することなく、周りの助けを得ながら、自ら学んで成長することができる理想的な新人エンジニアになることができるのです。

最後に

このように、新人エンジニア研修でのゴールのイメージを変えて、それに向かって適切な教育を行なうことで、新人を早期に戦力化するための基盤を作ることができます。そして研修終了後には、スムーズに現場でのOJTに入っていけるという状態になるのです。